利休役が海老蔵だったので、歌舞伎という「粋」のプロから見た侘び寂びとはどういうものに感じられたかは非常に興味深い。
他にも日本人の感性や美意識を特徴づける幽玄だとかそういったものが色々あるはずなのだが、あまり注目されていないことは今後問題として大きくなっていくのではないか。
日本人のこころの所在がわからず、ふわっとしたままでいる現状。それが続いた先に、日本が卓越した魅力を持つと感じ、愛着を持つ気持ち――即ち、愛国心は養われないだろう。
最近、ネトウヨの言う所の「愛国心」が跋扈してし、「愛国心」が論争の話題となってしまい距離をおいて構えるが吉と考える人も増えているといってよいだろう。
ある国を愛すにはその国の人が愛着を持つ感性や美意識に共感する必要がある。