■豊田真由子の「このハゲー!」は最初強烈におぞましい印象を得た。
罵声を浴びせられている秘書を自分と重ね、笑いなど微塵も起きなかった。
それを笑いのネタにしている人がいると知って悪質極まりないと思ったし、ネタに出来る無邪気さがうらやましくすらあった。
しかし今は自分もそれに麻痺してしまい、徐々に笑いのネタとして受け入れてしまっている。
それが本当に恐ろしい。
■けんとという子供がいた。
本当に悲惨な事件だったし、それを笑いにするなんてクズそのものだろう。
しかしあの事件はその後、通称「地獄のジャングルジム」という名で笑いものにされている。
それが本当に恐ろしい。
■千の風になってという歌がある。
自分の母親はこの歌を死の直前によく聞いていたので、特に切なくなる。
しかしそれをおもしろおかしくした替え歌を聞いた時、笑ってしまった。
本当に恐ろしいことだ。