2017-10-08

さだまさし デイジー

10代のころ、この曲を聴いたとき

「忘れないで いつまでも君の味方 たとえ世界を敵に回しても」

という歌詞が何よりも強く心に残った。

でも、40歳近くになって思う

最初の「君から言い出した別れなのに さよならの響きに自分で驚いて」

の方が強烈だ。

相手が驚いたことがわかる。これだけ相手のことがわかっているのに別れなければならない。

それは、たぶん相手もおなじ。

から最後は、この出だしの繰り返しと「忘れないで・・・」だけのちょっと短い3コーラス目なんだ。

荷物の整理をしていて、「シングル集」が出てきたので思わずくりかえし聞いてしまった。


さだまさしは、いまでは説教くさいおもしろおじさんだ。

もうこの高いエネルギッシュな声は出ないだろうし、歌詞についてもただの過去作品なのかも知れない。

でも、このころの小さい描写が繰り返される恋愛歌は、目もよく手も動く若者がつくった、超精密ジオラマ作品みたいだ。

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