※以下、セキセイインコからコザクラインコやボタンインコくらいの小型インコを想定して書いてます
もし小型インコ類を飼うなら、是非前もって飼育書を読んでおいてもらいたい。
ショップから購入する分には安価で手軽っぽい生き物に思えるんだが、小鳥を飼った経験のない人が意外に見落としがちな注意点がとても多い。
また感情豊かで愛は無償の生き物なんだけど、それゆえ打算では動いてくれない難しさがある。コミュニケーションの取り方が独特なので、それについて事前知識を入れておくと信頼関係を築くのに大変役立つだろう。
ただひとつだけ、飼育書の中にもしばしば間違って述べられていることがあるので書いておきたい。
飼育書には「インコを人の頭に乗せないように」と書かれている。これは正しい。
一部の飼育書には「肩にも乗せてはいけない」という記述が加わっていたりするが、そっちは間違いだ。
小型インコが飼い主の表情を見ながら対話できる場所なので、肩が好きなら乗せてやったらいい。
「インコが肩に乗ってきます。やめさせたいんですがどうしたらいいですか」と悩まなくていいことを悩んで不幸になっている飼い主が多そうなので書いといた。
おまけ。
なぜインコはこっちに飛んでくると決まって頭に着地するのか。
見晴らしがよくて安全だし、速度が出てても着陸滑走ができて止まりやすいからだ。重要なことなので言っておくが、そこに人をナメてかかるような悪意はないので腹を立てないようにしてもらいたい。
なまじ居心地がいいのでインコがそこに長時間留まってしまい、飼い主の表情を見て感情を読み取る習慣がなくなってしまうから。そして、頭髪の上でフンをされると取り除くのに大変難儀するからだ。
頭に止まったら即座にインコの腹のあたりに指を差し出し、指に乗り移ったら肩に降ろしてやる。これを淡々とやればよく、頭に止まらないようしつける必要はない。