2017-09-01

偶像への愛

アイドルの熱愛でファンをやめる人へ、やめないファンが愛が足りないということがある。

愛がすべてを受け入れるということなら、確かにそうだろう。

しかし、そんなファンには忘れないでほしい。

偶像を愛していることを。

といっても極端なことを言えば、現実人間関係のある他人だって虚像とも言える。自分以外の人間虚像しか把握出来ないものかもしれない。

しかし、現実関係には、約束がある。親しくなればなるほど、お互いが嘘をつかないように努力するのが一般的だ。それは多くの人が認めるところだろう。

アイドルという名のそれは、虚像だ。大勢事実に限りなく近く見える演出をして虚像を作り上げている。

ファンはそれを見て、自分の中の利己的な面を反映しながら都合のいい偶像を作り上げる。

それは、愛しいだろう。

現実妄想の境目が限りなくボヤけている。

偶像である所以は、実在して目の前に姿を現すこと。虚像をその身にまといながら、大勢偶像投影を壊さない振る舞いをする。

それがアイドルだ。

アイドルへの熱愛は、半分は自分への愛だ。それは悪いことではない。だからアイドルファンは元気な人が多かったりする。

それでも、半分が虚像だったことに、夢から覚めたときに多くの人が落胆する。

そして、残るのは自分への愛しかない。

アイドルへの愛の内には、他人への愛が残らない。

アイドル以外に、他人や物でもいいので愛しておくことをおすすめしたい。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん