理科の先生と言っても、小学校だから担任が全科目教えるんだけど、もともと中学校で理科の教師をしていた人らしい。
その理科の先生の方針は、どんなくだらないことでも質問する子は偉いという指導だった。
先生の空気作りが良かったのか、小学生特有の集団での悪ノリが功を奏したのか、理科の間は質問が絶えず授業が進まないような状態だった。
「炎ってどうして色がついてるの」とか「サルは木登りが上手なのになんで人間はできないの」とか「太陽っていつまで光ってるの」とかとにかく思い付きでなんでも質問するような雰囲気だった。
「うんこってなんで臭いの」とかそのレベルのこともあった気がする。
本当にどんなくだらないことでも先生は親身に答えてくれて、わからないときは一緒に考えようとしてくれる先生だった。
今思っても良い雰囲気だったと思う、知識としての科学でなく方法としての科学を心得てるというか好きなんだなというのが伝わった。