2017-06-08

勝負確率に落とし込む

二人でババ抜きをするとき相手が5枚のカードを持っていて、かつババを持っている状況。

からさまに1枚をピヨーンとはみ出した感じで5枚を提示して来たときあなたはどれを抜くだろうか?

ぴよーんとはみ出した1枚をとってババだった場合相手に「バーカ」と言われて心理的ダメージを負う。

ぴよーんとはみ出した1枚はひっかけだとして残りの4枚から1枚を引いたらババだった場合、これまた相手に「バーカ」と言われて心理的ダメージを負う。

まり、読み合いをするという行為では、してやったり、ざまあみろという心理的ダメージを負いやすいのが人間だ。

そこでできる限り自分意思を介さずに淡々ランダムネスに委ねるという戦略がある。どちらにしろ5枚のうち1枚がババなのだから、ぴよーんと飛び出していようがいまいが、確率は1/5だ。

そこでたとえば時計の秒針をみて5で割った余りの数を右からとる、という全く読み合いをしないで選択する戦略選択すると、ババを取ろうが取るまいが心理的ダメージは0となる。

なぜならランダムネスに委ねているだけなので、こちらも相手を出し抜こうとして選んでいるわけではないし、ババに当たってもそりゃ1/5で当たるよね、としか思わなくなるからである

たぶんこの戦略で2人でババ抜きをやり続ければ、癖がないので最終的には勝率は0.5に近づくだろう。

ゲームでこんなことをしても楽しくないが、結局金融市場というのはそういうことをやっているのだ。

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