2017-01-22

貧乏意識が抜けない

子供の頃から家族悪口ばかり聞かされていた。

父親は、お前の祖父母は定年後に働かない無能だ、それゆえにうちは貧乏だ、お前は貧乏人の家の子供だから贅沢などするなと常々言っていた。

小学生の頃は、夜中は酒を飲んだ父の吐き出す恨みつらみをひたすら聞かされていた。自分の部屋などないから逃げ場はなかった。

高学年の頃、貰った小遣いで友人とガスト外食したら酔った父親が夜中に怒って暴れ出したので、それ以来友人付き合いで金を使うのは控えるようになった。

祖父母は、お前の父親無能で稼ぎが少ないからうちは貧乏だと言っていた。

確かにバブルの頃、年収300万円台の男性というのは低収入だったに違いない。

自分無能の子供だという劣等感を抱えながら育つ羽目になった。彼らは60前に早期退職し、趣味年金を費やして晩年を送った。

今はみんな亡くなってしまい、自分は新しい家族とともに暮らしている。

幸運なことに、日本人の平均収入よりはいくぶんか多めにもらえているのだが、節約癖が抜けずに思い切った金の使い方ができない。

生育環境のせいにして立ち止まっていてはいけないけれども、どうも子供の頃に受けた影響から抜け出せてないみたいだ。

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