覚えていることがある。2005年から2010年の5年間のこと。記録はもう、ほとんど無くしてしまったか、自ら捨ててしまったけれど。
覚えていることがある。
パレード川上弘美を読んだとき、初めて、センセイの鞄のスピンオフだということを教えてもらった。蛇を踏む、を読んだあとにパレードを読んで、それからのちに、センセイの鞄を読んだのだった。
その時に、一緒にしていたことが、カタカナのタイトルの300ページ以下の本を読む、と言いうあそび。
何を読んだのか、でも大崎善生のパイロットフィッシュだけは記憶にあって、なんだか馴染まなくて読まなくなって、でも教えてくれたのを覚えている。
糸の話。針に通す、糸。そして切手の話。高校1年生だった。人生で最も孤独で、最も道が狭められていた時。
広い道を知っていた、見えていた、理解していたけれど、あまりも、あまりにも環境要因が強すぎて見えていたのに手を伸ばすこともできなかった。
教えてくれたのは、あと、参考書。
あの時、買った、ディスコースマーカーを、つい最近読みました。
受験の時はよまなかったけど。7年、ただ過ごしたけど。でも捨てずにありました。多分この後も。
忘れるんだなって思う。もう忘れているんだとも思う。
多分あの時ぶりに、あの時ぶりのなになに、はたくさんしたんだけど、あの時ぶりに、パレードを読んだので記念パピコ。
ありがとう、今でも、濃度や頻度は、わからないけど、心で思ってしまう日が少なくありません。これだけの思い出をくれたことにありがとう。