2016-10-27

北海道深夜番組

かつて北海道には偉大な深夜番組があった。

全国にその名を馳せ、DVDがいまだに出され、出演タレント全国区になった。

悲しいことに、北海道深夜番組では、2016年の現今でもなおいまだにあの深夜番組と同じようなネタを繰り返している。

若手の劇団員芸人を中心に、道内国内をある一定ルールの下で移動する。

旅情をそそる、あの番組と同じ構成だ。

要するに北海道深夜番組は、水曜どうでしょうパラダイムを抜け出せていない。

というか、それしか知らないのだ。

から、いつまで経っても同じことの繰り返し。そして、徐々に先細って言っているように思う。


これがことさらさびしい。北海道モノカルチャー的な産業を如実に表しているような気がするからだ。

石炭だったら石炭小豆だったら小豆。鰊だったら鰊。魅力あるコンテンツを、ただそれだけに特化して生産流通消費させるシステムを構築させる。

コンテンツ需要が減れば、当然システム全体が廃れる。夕張を見よ。小樽を見よ。

実際には鉱業農業水産業モノカルチャー的なシステムから脱する場合も多い。

農業6次産業や、水産加工業なんかがその具体例。

これらの産業はそれなりに歴史があるから改善案が生まれた。

しかし、テレビ番組という文化というか放映というかマスコミはどうだろうか。

すなわち思想面・文化面はどうか、ということ。

そうした番組しか作れない、というのは今だモノカルチャーパラダイムを抜け出せていないということだ。

産業は時の洗練の中でいろいろな工夫が生まれた。

しかしそれに続くテレビ番組における思想面では、まだそれはなされていない。

そう感じた時、とても「北海道らしい」と感じてしまい、さびしい気分になる。

  • どうでしょう以前の北海道では、テレビ局の局アナがタレントみたいな事をやっていてそっちがメイン、タレントはそのサブという序列があって、腹を立ててどうでしょうを始めたと言...

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