その日俺は友人と激しく飲んでいた。
友人と別れた後なぜか自宅では無く、
もう1年以上二人でお出かけしている。
彼は全くそれに応じなかった。
よく友人にこのことを打ち明けると、
「それってほんとに付き合ってるって言えるのか?」
と言ってくる。
俺はそんなようなことを口走ってしまったのだろう。
親しき中にも礼儀あり、
そんな当たり前のことも、酔っ払った俺の脳は処理してくれなかった。
家に上げてもらい、
俺に指一本触れず、
翌朝俺は自宅の布団でひとり目覚めた。
あれは夢だったのか?
いや、夢ではなかった。
「家ついた!○○くん大好き!」
死ぬほど泣いた。
ゲイとして生きてきた全てが憎らしくてみっともなくて醜いと思えた。
俺は漢としての魅力がそこまで無いのかと。
漢として愛されない自分も、
全てが最悪だ。