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相手の都合のいいようにしか愛されなかった生の間は輪廻転生されつづけたけど、
ありのままの自分を承認してくれるメス猫と出会った瞬間にその因果が切れてしまうんだから。
愛は人を活かすけど、同時に愛が人を殺すこともあるんだな、って思ったよ。
自分至上主義というか、メス白猫と遭うまでは、出会う相手も主人公ネコをありのままには受け入れないやつらばっかだったんだよ。
相手も自己中で、主人公ネコも鏡のように自己中だった。メス猫は主人公を受け入れた。だから主人公も相手を受け入れることができた。これは自分を受け入れることと同じだった。
そして相手を想う気持ちが生まれた。そうしてはじめて死を悲しむ気持ちが生まれて、皮肉にもその感情が主人公ネコの「人生なんてどうでもいい」という殻を破ってしまった。
だって、生きるのがどうでも良いなら、死ぬのもどうでもいいし、その逆もまた然り。
べつに恋愛とか出産とか生臭い話じゃなくて 自分至上主義で他人のことになんて興味ないと完結していたものが、自分以外の者を必要になってしまったら、もう自分本位な世界では生き...
いや、おれは承認をめぐるジレンマを描いていると思った。 自分の都合のいいようにしか愛してくれなかった生の間は輪廻転生されつづけたけど、 ありのままの自分を承認してくれるメ...