2016-06-04

子供についてぼんやり思っていたこ

あの笑顔である

あれを見て、ぼんやり思っていたことが、より立体的に浮き彫りになった。

一度や二度のことではなかったのだろう。そうでなければ、冗談でもあんなことはしない。

それを前提にして妄想すると、手放しに喜んだり、褒めそやすのは、どうかと思う。

父親がああいった行動に出た背景には、それに至る経緯があるのだと妄想する。

何を言っても通じない。響かない。行動を改めない。逆にエスカレートする。そのことを咎めると、あの笑顔である

ちょっと本気を見せた方が良い。この子供にはいつも見透かされているように思えてならない」

と思ったかどうかは知らない。

おそらく子供は、何も考えていないのだろう。

いつだってやりたいように行動し、それが周囲に迷惑を及ぼしているか、なんて意識化されない。

石を投げたらきっと楽しい。行動原理はそれしかない。

森の中を探索したら楽しい廃屋のようなものがあれば入ったら楽しいちょっと寒いけど水を飲んで過ごしてれば楽しい

お腹空いたなと思ってたら見知らぬ人がおにぎりを与えてくれた。食べたら美味しい。

おそらくそれだけなんだろう。空虚空っぽな器。

父親はこの件に懲りて、もはや強いことは言わなくなるだろう。

子供の行動を遮るものは何もない。あの笑顔で済まされる。

そうして子供大人になる。

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