最近ネット界隈で、このような言い回しを頻繁に目にする。
「○○議員の件を母親に話したら呆れていた」
「うちの母親は○○の事件について、こう語っていた」
などなど
これは「母」という無垢な仮想国民に自分の意見に同意させて
あたかも国民の総意のように聞こえさす手法に見える。
人間が人間であるかぎり、やはりどこかしら母親には弱い。
特に「母親」と云う単語は決して抽象的ではなく、各家庭の母親という具体的な顔を思いうかべるから、
説得力はさらに増すのかもしれない。
しかも、情報を入手してそれを話す「私」が、何も知らない、無知な「母」に話して
母の意見(という安易に手に入れた仮想「国民の総意」)を「私」がSNSなどで発信して、他の人間を啓蒙する。
そのような傲慢さが垣間見えるのが、実に気持ち悪い。
最近のSNSは匿名性であるにもかかわらず、非常に信じやすい情報として巧妙に加工されている。
もしかしたら、この案件もその一部なのかもしれない。
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