地元での話だが、ある休日ぶらりと近所を散歩していたときのこと。
晴れた空を旅客機がいつもより低い高度で、いつもより大きなエンジン音を
響かせて頭上を通り過ぎていったのだ。
真上を通過してからの飛行機はみるみるうちに小さくなっていった。
正直、旅客機がこんなに速いものとは、これまで思ったこともなかった。
自分が子供のころは、上空を過ぎ去る飛行機の見た目の大きさはせいぜい月と同じくらいで、
ゴーゴーとかすかな音が聞こえてくる程度だった。動きも地上からではひどくのろく見えたものだ。
さらに驚いたことに、飛行機が飛び去っていくと、その飛行機がやって来た同じ方角から早くも次の便の旅客機が
この広い空を2機以上の飛行機が飛び交うのを見るのは、少なくとも地元ではなかった。
ずいぶんと空が狭くなったな、と自分は感じた。一種の不快感と共に。
SFやファンタジーでは、空中を様々な乗り物が行き来する光景が描かれることがよくある。
しかし、考えてみるといい。視界の上半分をそんな大きな箱物が動き回る世界がはたして快適なものだろうか。
エコ・テクノロジーの代表である風力発電が、近隣住民にシャドウフリッカーなどの健康被害を与えている