最近、ある大手レーベルから女性ピアニストがデビューした。
なかなかルックスが好みなので調べてみると、
検索候補のなかに、「その人の名前 父親」というワードが現れる。
それで検索してみても、詳しい情報は得られない。しかし、
彼女の来歴やインタビュー記事を読んでみると、どうも変だ。
六歳の時だったか、弟も一緒に、母と三人でロシアへ移住したそうである。
それも、別に母親がロシア語に堪能だった訳でもなく、
音楽一家だったということでもないらしい。
母娘のインタビュー記事によれば、父親は単身で日本に残ったとか。
しかし、これはどう考えてもあり得ないことだろう。
たかが六歳の娘に少し、ピアノの才能があったからといって、
ちょっと奨められたくらいで、縁もゆかりもないロシアへ行くだろうか?
これはどう考えたって、夫婦間に何らかの亀裂が生じたとしか考えられない。
恐らく、女手一つで子供たちを育てる決心をし、娘の才能を信じて、
異国の地へ渡る事にしたのだろう。そこに父親の声は一切届かない。
彼女の心の闇が、音楽に哀しい陰翳を添えている。
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