先日、とあるセミナーで司会とスピーカーの両方をやる機会があった。
それで司会をやってみて思ったのは、前説ってすごい大事なんだということだった。
というのは、大人数が集まる中で何かを成功させるにあたって、とにかく空気を作るということが大切だということを実感したからだ。
まずはつかみでひとボケ入れてから、自分が不慣れだから応援して欲しいという理由で拍手の練習をさせてもらった。
また、質問の練習という名目で、背伸びを兼ねて全員に両手を挙げて伸びてもらった。
たったそれだけのことだったが、それによっていつもより拍手が起こりやすく他のスピーカーも伸び伸びと話ができているようだったし、いつもより質問も活発にかわされたように思えた。
きっともっとうまい方法もあるのだと思うのだが、おそらくは見ず知らずの人間が多く集まると色々な遠慮が生まれてしまうのだろう。
だから前説によって、何が許されることなのかを明確にしておくことで、余計な遠慮を取り去ってやることが大事なのかもしれない。
もちろん、ちょっとした時に笑っても良いという空気を作っておくことで、全体に和やかな空気が作られたということもあるだろう。
なんとなくではあるがそれがいわゆる空気を温めておくということなのかもしれないと思った。
そういうことを意識しながらお笑い番組なんかを見ると、実に空気の作り方が上手いと感じるようになった。
いままではただ単に個人のタレント性だけで成り立っているような世界だと思っていたがそうではないらしい。
なかなか司会までやるという機会は少ないかもしれないが、もし誰かの参考になれば。
最初の「ひとボケ」の内容が気になる・・・ 拍手の練習と伸び、機会があったら試してみよう