かなり太った。
男の子と過ごすのは決して苦手ではないと思う。過ごすだけなら。
たぶん、優しくて要領もさほど良くなくて自分に自信がなくて、でも自分に厳しい人だと思う。私と似てるよね、とか言って。何が私と違うって、あんまりズルくない人。
飄々とした顔をしてるけど、ナルシシズムと自己嫌悪の間で揺れてるのだろうなあと邪な妄想をしてしまう。
おこがましいことだが、ぜんぜん好みの顔ではない。むしろ苦手な類かも。
ただし寝ている時と机に向かう時のシルエットが非常にセクシーだと思うので、5メートルくらい離れたところからずっと眺めていたい。図書館で見かけるたびいつもドキッとする。
あと、お酒が回るとすぐ眠くそうになって、目がトロンとするところがいいなあっと思う。
あと、物事に対する捉え方は似ているのに、絶望的に話が面白くない人である。たぶん文化圏の溝が大きいのだと思けどう。
帰りの電車、並んで車窓に映り込む二人の姿を見て、あまりの生々しさに恥ずかしくなって消えてしまいたくなった。
恋愛とか、恋人とか、甘いひと時とか、まだ遠い未来の話であってほしい。わたしはまだまだ「こんな垢抜けない、色づかない、性別未分化の動物でいたくない」と切望し続けているし、この先もそうしたい。
まだまだおんなのひとに憧れ続けていたいので、男の人にオンナだと認定されたくないのだと思う。