彼は私といるのは楽しいと、いつも呼び出す。セックスだってする。
3年くらいそういう関係だった。
たまにしか会えなくて寂しいといったら、俺たちって付き合ってないよね、っていわれる。
間が3ヶ月あくなんて普通にあった。一番あいたときで1年とすこし。
会いたいといったら面倒くさがられて、しばらく連絡がなくなる。そういう関係だった。
会いたいといったら、ほかの女性との写真をSNSに上げたり、メールでそういうことを示唆したり。
ここにいきたいといったら、そのあと別の女性とSNSで行った写真を上げたり。
そういう意地悪をされていた。でも、好きだった。二人でいるときは、楽しかった。
あるとき、私は本当にあなたのことが好きだという話をした。楽しくお酒を飲んでいるときだった。
彼の顔色が変わる。脂汗をかき始める。
お店をでて、土下座された。
「ごめん。彼女がいる」
うすうすは知っていた。彼女は理由が会って彼とあまり頻繁には会えないらしい。
この話を聞いてから、彼は優しくなった。普通の恋人みたいになった。
意地悪をしなくなった。
でも、彼女とは別れないていない。
10日に一度くらい、連絡が取れなくなる日がある。
朝まで連絡はなかった。
耐えられなかった。死んだほうがましだと思った。
それを彼に伝えた。申し訳ない、と泣いた。
でも私は別れたくなかった。
彼に、もう彼女と会うことを私には言わないでといった。
彼が転職活動を始めた。いままで頻繁に会っていたが、2週間ほど忙しくて会えないという。
その前にと、飲みにいった。
忙しい間、私ではなく、彼女と会えなくて寂しい、と泣いた。
私はどうすればいいかわからなかった。お願いだから、死んで、とだけ言った。
次の日、彼は私に謝った。
なんかもう、すべてが遠くの出来事のようだ。
彼の心も、からっぽになればよいのに。
よくある話だけどいいね。こういうショートショート好きだ俺。
いつも淡々と無言ブクマするNettouochiさんが発言小町の回答みたいなコメント残しててこわい つくづく読めない人だなぁ でも自分に酔うのは楽しいでしょ 常識的に考えて