遂に念願の夢を叶えた。
かれこれ5年ずっと一心不乱に夢を追っていた。
それもこれも全部君のおかげ。
たくさんのことを君から教わった。
君は真剣に僕を応援してくれた。
見栄をはりたがる僕に君はいつも
「今は自分のためにお金つかいなさい夢が叶ったら倍で返してね」
なんていってどこに行っても僕にお金を出させなかった。
君を幸せにしたくてただただ、夢に食らいついた。
辛かったことも苦しいこともたくさんあったし
投げ出したいと思ったこともあったけど、
君を思えば騙し騙しやってこれた。
おかげで今は夢が叶ったよ?
必死に追いかけて手に入れたはずの宝玉が、
本当に僕が欲しいものはこんな物だったのだろうか?
君がいなくなってからもう夏も秋も死んだ。
あと何回季節が産まれればきみにこの痛みを君に移せるのかな。
君は一体、何を守ってきたの?
君は一体、何を守ってきたの?