とはいえ、あれが本当に記憶障害だったのかなにか別の病気だったのか今となってはわからないのだけれど、まあとにかく俺の彼女の様子がだんだんおかしくなっていったのだけは事実なんだ。
俺たちは毎日のように顔をあわせてデートしてたんだけど、その日、なんだか彼女の発言に違和感を感じたんだ。
「あれ? おまえ、さっきも塩かけたよね?」
「え? あ、そうだっけ?」
そう、ほんのちょっと。最初はほんのちょっと前のことをド忘れする程度だった。調味料をかけすぎる、切符をかったことを忘れる、明日のデートの約束ってもうしたっけ?
そんな感じのことがだんだんエスカレートしていった。今日会う約束したっけ?先週ディズニーランドなんていってないよう。今度うちの両親にあわない?え?もうあったって?うっそだー!
あきらかに記憶がなくなっていってる。すこしずつ昔の彼女にさかのぼってしまっていってる! なんとなくは気がついてた。気がついてたけど彼女が病気だなんて認めたくなかった。いやだった。気づかないふりをしてた。それでズルズルいってるうちにとうとう恐れていることがおきた。どんどん記憶がなくなって昔の彼女になっていくっていうことは、つまり、そういうことだ。
「あの・・・ね、きいてくれる? ・・・あたし、あなたのことが好きみたい。 あの・・・ つきあってください!」
それで俺は逃げ出した。彼女のことは好きだったけど、とてもじゃないけど付き合っていける気がしなかった。不気味だった。いくら思い出を積み重ねてもそれより早いスピードで全部なかったことになる。そんなの無理だ。だから、俺は彼女の前から逃げ出した。もう会えないって思った。彼女とはそれっきりだった。だからその後のことはわからないし、彼女が本当に記憶障害だったのかは今もわからないままだ。
「うーん。きちんと組みあげていったつもりだけど、なんか相当ぐちゃぐちゃになってるなー。しょうがない、いったん戻そうね。大丈夫。今度はちゃんと組んであげる」
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とはいえ、あれが本当に記憶障害だったのかなにか別の病気だったのか今となってはわからないのだけれど、まあとにかく俺の彼女の様子がだんだんおかしくなっていったのだけは事実なんだ。
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はてなの代替サービスを教えてちょ はてなの代替サービスってある? っていう意見、私もちょっと目指すものは違うのですけど「私の読みたいものがいっぱいあるはてな」になった...
読みたいもののある空間を手にするためにやれることをやってみているに書いたのですけど、匿名ダイアリーにいろいろな記事が増えてほしくってここ半月ちょこちょこ活動してたので...
僕は一日最低十個のトラバを自分に課してますの
ことごとく不愉快 全部お前だったのか
よかった、一個もブクマしてないわ タイトルからして臭いんだよね、くっさいくっさいw