シェイブテイルさんが「政府債務問題は2030年に消失する?」 というアホな記事を書いていらっしゃいます。
http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20140908
この記事だけ読んでも、「政府債務問題は2030年に消失する」と喜んでいるのがなぜアホなのか。
分かりやすく書くと↓こういうことです。
政府さん「私、予算が毎年○兆円必要なの」 日銀くん「僕が毎年お金を刷ってあげる。それを使えば良いよ」 政府さん「そんなことをしたら、あなたへの借金がものすごいことになってしまうわ」 日銀君「僕が渡したお金は返す必要なんてないよ!(注1)」 政府さん「ありがとう。愛してるわ。」 日銀くん「ところで、君、借金もすでに沢山あるんだね。じゃあ、もっともっとお金を刷ってあげるから、それで借金も返すと良いよ。僕の計算では、2030年には君の借金は無くなるよ(注2)。良いアイディアだろ?」 政府さん「あなたが刷ったお金を、あなたから直接もらったら法律違反よ!!!」 日銀くん「銀行君から借りればいいんだよ。銀行君には、僕がすぐにお金を返しておくから大丈夫さ」 政府さん「あなたって頭良い!」 日銀くん「僕はお金を刷るだけ。誰も損をしない。僕って天才だろ。」 注:(参考 http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20140908) 注1)=「行ってこい、でチャラ」 注2)=「財政問題として意味がある国債残高は減り始めている」「政府債務問題は2030年に消失する」
「刷りゃいいんだよ。刷りゃ。いっぱい刷ってしまえ。刷ったお金を政府に渡せば誰も損しない。みんな幸せ。」
日銀君は「お金は返さなくても良いよ」と言いつつ、政府さんにお金を貸し続けました。
30年後、政府さんにお金を貸すのは日銀君だけになりました。つまり、「お金を返せ」という人は誰もいなくなくなったのです。
よかったね。
さて、何が問題なのか考えてみましょう。