2014-05-19

青葉の季節に犬の歯を磨くということ

最近うちの犬の口が臭い

まあ犬なのだから、ある程度口臭がするのは当然なのだけど、それにしても臭すぎるのだ。

僕が帰ってくると、シッポを振って飛びかかってくるのだが、口を開くと凄まじい臭いがする。傷んだサバの水煮缶のような悪臭だ。その鯖缶臭のする舌でべろんべろん顔をなめてくるから、 僕の顔までサバ臭くなって閉口した。

そんなわけで、歯磨きをしなくてはならなくなったんだけど、犬の歯を磨くのって結構大変なのだ基本的動物は歯磨きが嫌いだ。世の中には歯磨き好きな犬もいるのかもしれないが、うちの犬は歯磨きが大の苦手。宅配便のお兄さんと同じくらい嫌悪している。

家族の誰かが歯ブラシを手にした瞬間、機敏に危険を察知してテーブルの下へ隠れる。使わんでもいい野生の勘を、こんなときに限って使ってくる。こうなると、おいしい餌で釣ろうと絶対に出てこない。

仕方なく誰かがテーブルの下に潜り、犬を引っ張り出してくる。捕まるまでは勇ましくうーうー唸るくせに、いざ捕まると浮気現場を押さえられた間男みたいな情けない顔をする。この辺の考えの甘さが犬のアホかわいいところだ。

そのあと僕が犬の口に手を突っ込み、犬用の歯磨きペーパーでごしごし歯を磨いてやる。犬は悲しそうな顔をしてジタバタもがく。目が上を剥き、ちょっとしたアヘ顔になる。

人間の子供なら歯磨きの重要性を教えることができるけど、犬にとっては理不尽イジメしか思えないだろう。スマヌ、スマヌと変顔をする犬に詫びつつ、口の中のねちょねちょした歯垢を根こそぎ掃除した。

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