大学に入ってからちょっとしたアウトドア系のサークルに入っていた。(今はOB)
先日引退した部長と飲みに行く機会があったのだが、その部長は泣きながら「嫌われてもいいから後輩には厳しく接して、よりサークルのレベルを上げようと頑張った。
色々キツイことを言ったかもしれないが、それでもついてきてくれた後輩には本当に感謝している」といったニュアンスのことを言っていた。
実際その部長は、厳しいが頼りになる尊敬できる先輩との評価が大多数だったので彼の目標は達成されたのだろう。
が、私はなんというか茶番じみたものを感じてしまった。まず体育会系ではなくサークルである以上実際のメンバーのレベルはたかが知れている。
それにいくら厳しくしたと言っても、練習時間なんて体育会の何分の一(私の大学には体育会にその種目がなかったので憶測だが)程度だ。
実際部長がやっていたことといえば口調を厳しくする程度のものであった。
だが部長はやりきった顔で涙を流しながら私に語った。後輩も部長の事になると目を輝かせて「本当に厳しくて泣きそうになることもあったけど尊敬してます!」などと言う。
お前らがやってることなんかお遊び程度のものなのだからもっと肩の力を抜いて気楽にやったらどうだ?と言うに言えない状況だった。
本気じゃないけど本気。やってることは大したことではなく命をかけている訳でもない、がそれに命をかけている「かのように」振る舞い、充実感を味わう。
はい おまえが個人的な感覚を他人に適用させているだけです 自分と他人は別の存在であることに気付こう