2014-01-19

2001年宇宙の旅》を観て思う

「午前十時の映画祭」でやってる《2001年宇宙の旅》見てきました。

http://asa10.eiga.com/2013/cinema/312.html

21世紀って夢がいっぱいだったよな

原題の《2001: A Space Odyssey》を《2001年宇宙の旅》と訳したセンスが素晴らしい。

公開が1968年で「21世紀なんて遠い話だけど、その頃には色んなことができるようになってるんだろうな」と思ってたはず。

60年代だけじゃなくて、70年代80年代ひょっとしたら90年代でも「新世紀は素晴らしい世紀だろう」と思ってた。

そしたら「宇宙の旅」ぐらい当然できるよなあ。

そしていつの間にか21世紀になった。

インターネットを当たり前のように使ってるとか、スマホが普及してソーシャルメディアが凄いとか、

確かに素晴らしいんだけど、なんか憧れてた新世紀が、実際に生きる世紀になったら、ちょっと感覚違うね。

大事なことは解らないけど、気にせず生きてるよね

映画では「人類夜明け」のセクションで、ヒトザルがモノリスに触れることで、道具の使用を身に付けたことになってる。

確かに長い歴史の中で、ヒトが偶然に道具を使うことを覚えたというのは、ちょっとどうなんだろうと思うところもある。

何かどこかでブレークスルーがあって、サルからヒトになったんだろうけど、それは何なんだろう。

映画では、それはモノリスで、何か人外のもの人類に与えたとされてる。

本当にそうなのか、どうなのかは解らないけど、これらのシーンを観て、

宇宙の果てもどうなってるか解らないし、死んだらどうなるのかも心がどこにあるのかも解らないし、

モノリスくれるような神様みたいのがいるのかも知れないし、いないのかも知れない。

そういう本当に根源的なところは何一つ解らないのに、判断の根っことなる部分が解ってないのに、

なんだか毎日解ったような顔をして判断してるよなあと思った。

明日会社に行ったら「こんなサービスを世の中に出して良いのか」というのを悩むんだけど、

そもそも我々はなんなのかも解ってないのに、こういう問題は真剣に悩めるのが実はすごい。

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