ところで、この映画は相当不穏。
オープニングで、長距離を飛んで来た巨大なバナナのオブジェが、パン工場に打ち込まれるところから話が始まる。
危うく名犬チーズが死にそうになったが、どうやらこれはバナナ島の郵便らしい。中にはお祭りへの招待状が一枚。
住民総出で遊びに行くことになるのだが、一行はお祭りの準備を手伝うため、先行する。
そのころ、バナナ島では沢山の人に来てほしいことから、世界中にドンドコ大砲を撃つ。もちろん招待状付オブジェだ。
ちょっと待て、当たり前に流すな。
他国に向かって大砲を撃てば、十分な開戦の理由になる。でも、作中はみんな気にしない。
さて、このバナナ島、住民は腰蓑まいた裸のバナナ人間なのだけど、どうも裕福には見えない。
この辺り、トロピコというか、バナナ共和国としてちょっとリアル。
名産品はバナナ、というかバナナ以外の産業は皆無らしく、工業力も(住民の生活に関しては)低い。
プランテーションというか、モノカルチャーというか、経済的にはあまりよろしくない。
作中、バナナ島に急激な冷気が流れ込み、バナナが軒並み枯れてしまう。
その後、紆余曲折を経て、冷気の元凶は氷鬼という巨大な怪物だと判明。
バナナ島の住民は大砲でバナナの巨大オブジェ型爆弾(!)を発射。
それは、島外の人間の前では駄目だろ。
いろいろあってフレイザードに似た感じの氷鬼を撃破して島は(一度枯死したバナナの森がなぜか)元通りになりました。メデタシメデタシ。
ううん、通常回の方がよかったな。