2013-03-09

増田のことが嫌いだった

増田という知り合いがいた。口を開くと出てくるのは妬みと僻みと自慢のみ、独善的な思考の持ち主で知り合いには距離を取られていた。

そんな面倒な人間だと知らず、彼と喋る仲になった。このとき優しい友人に彼とは関わらないほうがいいと忠告を受けたのに喋る仲になったことを後悔している。喋れば喋るほど精神衛生を悪くする存在だった。彼に喋りかけられるのが嫌で学校に行きたく無くなった。毎朝腹が痛くなった。休み時間苦痛だった。あるとき彼に喋りかけられなければ良いんだと気付いた。それからは接触を避け続ける日々だった。消極的にであれ相手を否定する行為に心は痛むがそれでも喋りかけられるのに比べたら随分マシだった。

それから何年か経ち、話の面白い桝田さんや、きさくで笑顔の素晴らしい増田くんと知り合った。増田コワイ病は軽減された。

最近はてな匿名ダイアリーのぞくようになった。よく出てくる単語に「元増田」というのがあった。きっと増田さんが結婚して名字が変わったのだろうと考えた。しかし記事によっては増田とも呼称してあった。一体ドッチナンダ……と震えた。調べてみたら「増田」とはアノニ「マスダ」イアリーユーザーのことだった。元増田さんは引用元の記事、執筆者を指していた。

ああ、なんと。僕は増田になってしまったのか。しかしながら匿名ダイアリーを流し見ていくと納得する、そうかやっぱり増田なんだ。

増田というクラスタがいた。口を開くと……

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