■http://anond.hatelabo.jp/20121007234451

嫌悪するだけなら個人の自由。

でもその「個人の自由」は「個人の趣味感覚」に限りなく近い自由なので、逆に言えば万人に共有できるような理論みたいなものをこね上げて正当化したりとかできないわけです。

これはあくまで例なんですが、

「がん患者って個人的にニガテ」くらいならセーフですが、

「がん患者って人として劣等。だから俺すごくがん患者ニガテでめっちゃ差別するけど、それって仕方ない。完治のために少女レイプしたりするし、向こうが人として劣等だから」みたいなことはアウトです。

ニガテだなーと思うことに罪悪感を感じるのはわかります。

その罪悪感を何とかしたいなー罪悪感て苦しいからそこから逃れたいなーと思ってしまうのもわかります。

でもそれを相手の属性のせいにするのならそれはすべて詭弁であり差別でありそびえ立つ犬の糞なのであります。

「彼が悪いんじゃなくて彼ががん患者なのが悪いのよ」は通用しません。あなたが悪いんです。

「おいおい完治のために少女レイプするがん患者は（命惜しさはわからんでもないが）劣等とはちょっと違うかもだが人としてどうかしてるだろ」と思う人もいるかもしれません。

それは正しいです。完治のために少女レイプするがん患者は命惜しさに頭狂ったと思われてもしょうがないです。実際だいぶ狂ってると思います。

しかし、それによって「がん患者は人として劣等」と結論付けることは正しくないです。完治のために少女レイプしないがん患者を、レイプするがん患者とまとめて「がん患者」として扱い、かつ「＝劣等」と結論付けているからです。

なお、この「がん患者」は「少女レイプする奴」にはそっくり書き換えることは出来ません。

「少女レイプする奴って個人的にニガテ」くらいはもちろんセーフです。

「少女レイプする奴って人として劣等。だから俺すごく少女レイプする奴ニガテでめっちゃ差別するけど、それって仕方ない。何たって少女レイプしてるし、向こうが人として劣等だから」は本当はアウトのはずですが限りなくセーフに近いです。

犯罪というのはとかくそういった性質のものです。状況が犯させた犯罪でも、犯罪自体は行為なのでその主体たる人間本人に嫌悪感の原因が帰属されやすいのです。

ここら辺は難しいところです。

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