Overall, I think our privacy regimes need to move to a model similar to that applied to insider trading. It's not possession of secret information that is criminalized; it is misuse of that information to take advantage of the ignorance of others.
Facebook's face recognition strategy may be just the ticket - O'Reilly Radar
「プライバシーの秩序は、インサイダー取引に適用されているのと同じモデルに移行する必要があるのではないかと思う。処罰の対象になるのは秘匿情報の所有ではない。他が知らないことにつけ込んだ情報の悪用である」
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プライバシー侵害行為について、インサイダー取引と同じモデルに移行するのは次の理由から適切ではない。
プライバシー侵害とインサイダー取引の共通性を捉えて、ここでは「情報の不正使用」と呼ぶことにする。
情報は脳内で作用する抽象概念であるため、情報の不正使用が行われたか否かは通常は外部から明らかではない。
したがって、情報の不正使用を事後的に摘発しようとする場合、相当程度の暗数が生じることを覚悟しなければならない。要するに「バレてないインサイダー取引も相当数あるはずだ」。
現在のプライバシー問題における一般人の反応は事前抑制を求めるものであるといえるが、オライリー氏の主張は、これを専ら事後的な規制に転換すべきとするものである。
そうすれば、必然的に情報の不正使用は増え、摘発されない情報の不正使用も増えることになる。
そこで問題は、情報の不正使用の増加を看過しうるか否かである。
しかるにプライバシー問題とインサイダー取引とではこの点で決定的な違いがある。
インサイダー取引では、被害者は存在しない。なぜならインサイダーとの取引相手は、相手が誰であろうと取引をしていたはずだからである。