太陽電池の効率を上げる研究が進んでいるが、藻から油を搾り取り、絞り粕はアルコール発酵させるという手法の方が、エネルギー効率的には遙に上回るし、水資源の豊かな日本にはふさわしい。既存山林の木材資源にしても、高速道路の国道化によって輸送コストを大幅に切り下げる事ができるのであれば、火力発電用の燃料としての転用が可能になる。木材だけを燃やした灰ならば、酸性土壌の改良材として使える。
太陽電池は、時間と共に性能の劣化が始まり、電池本体だけでなく、そこから電気を取り出す電線や整流装置等の耐用年数が短く、採算が取れる時期が永遠に来ない状態にある。特に、日本は高温多湿であり、電気系そのものである太陽電池にとって、環境は劣悪である。ほとんど雨が降らず、雲も発生せず、風も吹かない砂漠や礫砂漠のような環境でないと、太陽電池発電は採算は取れない。
台風や梅雨が目の前にあるというのに、日本中の家のすべての屋根に太陽発電パネルを載せる等と吹いているが、もう少し、現実的になるべきであろう。