団塊世代が残した負の遺産(うんこ)を、若者が押しつけられて片付ける。残されたうんこを綺麗に片付ける費用は、若者が支払う。今の日本の社会は、ほぼ全てがこの図式だ。
原子力発電所を作って、その電気を使って財を蓄え、たっぷり退職金と年金をもらった団塊世代。彼らは今、核廃棄物の後始末、原発の廃炉にかかる社会的コスト、それら全てを今の若者とこれから産まれる子どもに押しつけようとしている。自分たちが原発を作り、その利益も自分たちが享受してきたのに、いま彼らは東京電力の若い社員に「給料減らせ、ボーナスもらうな」と言い放つ。
これが団塊世代。彼らは原発のツケを全て若者に押しつけていることを全く反省していないし、するもつもりもない。そして何故か若者も、現在の原発利権社会を作り上げてきた団塊世代ではなく、東京電力の若い社員に怒りを向ける。