2023-08-13

anond:20230813202126

客観的自分を見るオレ」に酔ってそう

■俺は自殺するほど弱くないが

自殺するほど強くもない。

どうやらここ最近、鬱になったらしい。

きっかけには覚えがある。

仕事で大きめのミスをした。

それは俺だけの責任じゃなくて、責められた後に「こっちにも非があった」と上司が認めてくれたことで多少は重責から逃れられた気はした。

でも駄目だった。

最初風邪の引き始めのような感覚で、なんとなくけだるく、頭が重く、要領を得ず考えがまとまらない。

ああ、これが噂に聞く”鬱”というものか。

そんな風に俯瞰できるほどには冷静で、しかし罹るとそれは本当に風邪のようなもので、症状がはっきりと表れる頃には随分と冷静さを失っていた。

お盆の手前から休みをもらい、瞬く間にお盆休みとなった。

いつもなら趣味に費やす時間も、今は何もやる気が起きない。

不思議感覚。頭がぼんやりし、季節風邪を患ったかのような集中力の欠き。

時間ゆっくり流れるように感じられる。

夏の青空の、雲の動きをじっと見つめているときのような感覚

俺はその景色を壁の中に見る。

クリーム色をした壁を見ながら、それを思う。

壁をぼうっと、眺める時間が増えた。

うちには猫がいる。

猫もたまによく、壁のほうをぼうっと眺めて過ごしていた。

あの時はよくわからなかったが、今ではなんとなくわかる。

猫もきっと時間を見つめていたんだ。

お盆休みの前、欠勤することを伝えようと上司電話をかけた。

その際に症状のことを話し、病院へ行こうと思っていることを話したら「やめておけ」と止められた。

その理由は分からないし、そのことを冷静に考えられるほど今は頭が回らない。

今ただ、ぼうっと増田を眺め、そして壁を見つめている。

猫は傍でじっと壁を見つめている。

俺は猫と一緒に時間を見つめている。

俺は自殺するほど弱くはないが、

自殺するほど強くもない。

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