2023-01-26

ウクライナ採録された奇妙な話

現地に入っているAFP契約写真家Instagram ストーリー投稿翻訳転載

22年10月ルガンスク州前線にいたという兵に聞いた話。

戦場で霊を見たとか、そういう話はいくつか聞いたが、これはそういうものに属さない変な話。

7月ぐらいのこと。麦畑の脇を移動中、敵の砲撃が始まり自分たちのチーム(?)は畑の中に展開した。

載ってきたヴィークルは破壊され、更に弾着から火災が広がったため少しパニックになり、退却の判断が下された。

みんな走って麦畑をつっきり、味方のいる南西の街道の方に向かった。

1時間ほどで安全エリアに着く予定だったが、実際は3時間ぐらい走ったり歩いたりで、なぜか北の集落のほうに来てしまった。

そこでいくつかのチームが自然と再集結した。

パニックだったがあまりにもおかしいと思い、いちど周辺観測ドローンを上げていたので、その画像を改めてプレイバックしてみた。

移動中に見たときはまったく気づかなかったが、ドローンを上げた直後、真下自分たちのチームの様子が数秒映っていた。

麦畑の中を、兵士たちが2重の円をつくって、ぐるぐると回っていた。

一定スピードで、外の円は時計回り、中の円は逆時計回りに進み、まるでダンスのようだった。

しかも人数が合わない。砲撃を受けたとき近くにいたウクライナ兵は多くて30名。何度かプレイバックしたが、その倍の数の兵士が円を作っていた。

一緒に回っていたのは幽霊だったのかもしれないし、ロシア軍兵士だったのかもしれない。どっちにしろ、そんな風に回っていた記憶は全くない。

円の中心に、麦畑の中から突き出た岩のようなものがあるのが見えた。

見たデータ気持ち悪くて、すぐ消してしまった。動画データGPSログは、ドローンや誰かのスマホの中に残っているかもしれないが、それが今どこにあるかはわからない。

ひょっとしたら、その円の中心には何かがあるのかもしれない。でも、場所が分かっても行こうとは思わない。

そう考えるだけで、緊張して気分が悪くなる。銃を向けられた時のように。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん