2019-06-09

機龍警察読んでるんだけど

賞取ってる(日本SF大賞吉川英治文学新人賞)人気作らしい、ということで期待して読み始めたんだけど、10ページ目くらいにして「????」が噴出してきた。

全長3.5m(~)の二足歩行兵器が街を暴走歩行者を蹴り飛ばし被害者が「肉塊となって四散した」

車輪でなく歩行型ならそこまで速度は出ない&当該機体が足を振り上げるスピードにしても限度がある。踏まれたんじゃなくて蹴り上げられた、なら人体が「四散」するレベルの力はかからなくない?大袈裟過ぎない?(電車に跳ね飛ばされた人をイメージしているような気がするが、重量がちがうし電車ほどの速度も出ないよなあ。衝撃でいうと大型トラックに跳ね飛ばされたのと同じくらいとして、内臓と骨がぐちゃぐちゃに、くらいの方が適当なのでは)

暴走する機体が「交差点を曲がり切れず、バランスを崩した。角のコンビニに激突した機体はそのままガラスを突き破って店内に倒れこんだ」中にいた客4名は「何が起こったのか知ることもなく即死

仮にこの機体が全長4m、歩行型なのでそんなに横幅はないだろうけど太目にみつもって2.5mとして、それが転んでコンビニに頭から突っ込んだとして、それが原因で即死ということは一瞬で圧死したということになるけど、2.5m幅の直線状にそんなちょうどよく4名いたん???2人即死2名重症(後で死亡するにしても)くらいの状況の方がありえそうでは。大袈裟すぎない?

主人公チームが現場に到着したら、警察からめっちゃ嫌われてる。めっちゃ対峙しだす。悪口が飛んでくる。「ゴロツキがテロを食い物にしやがって」「警察にはSATがあるんだ」「貴様らなんか警察官じゃない」

日本???日本人こんなヤジ飛ばすか???というかこのあの典型的な『主人公嫌われ者孤立無援であるが実力がありそんな非難はどこ吹く風でひょうひょうとしておりかっこよく敵をやっつけるのである描写って書くにしてももっと上手くやってこんな絵本とかティーン向けアニメみたいな『分かりやすく嫌われている/クール主人公たち』表現やめて恥ずかしい。

細部のリアリティがなくて、総じて演出過剰の少年漫画みたいで、小説でこれはきつい。SF部の説得力が粗くても人間が書けてればそこを楽しめるし、SF部がしっかりしてれば人間描写が浅くても割り切って読めるけど、これ、どっちも怪しい……。

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