2018-04-12

DNSブロッキング通信の秘密侵害なのか

DNSブロッキング自体ダメだと思うが通信の秘密かと言われると微妙に感じる。

話題のJLISの見解は下記の通り。

Q.

DNSにおける名前解決プロセス通信の秘密対象では無いことからDNSブロッキング通信の秘密侵害するものではない」とする見解があるが、これについてはどう考えるか?

A

この見解は、誤りです。理由は以下の2点です。

第一に、利用者ウェブサイトアクセスしようとする際に、名前解決プロセスとその後の通信意識して区別することはなく、両者は一体として把握されるべきです。

第二に、利用者名前解決プロセスにおいて「アクセス先」をプロバイダに伝えますが、一般に、アクセス先に関する情報通信の秘密保護の下にあることについては争いがありません。名前解決の場面においてプロバイダに委ねられたアクセス先に関する情報保護対象外とすることは極めて不合理です。

https://www.jilis.org/pub/20180411.pdf

1:キャッシュDNS通信利用者側で自由に設定することが可能で、プロバイダDNSを使わないといけない決まりは全くないので通信と一体かは議論余地があるように思う。

2:アクセス先に関する情報通信の秘密だというが、DNSの問合せはプロバイダDNSを宛先に送信された通信のものであり、通信相手であるプロバイダDNSアクセス先の情報を受け取り、判別して何かしらの応答を返すことはDNS本来行っている機能となる。そこでブロッキングとして127.0.0.1とか勝手に回答することは意図的に回答を間違えさせてはいるが、通信相手がどういった返事をしようが秘密自体は侵してはいない。

ただ、勝手に間違えさせることは通信妨害目的にしてるだとか正常な通信サービス提供してないだとかブロック先のDNS権利侵害してるとかで結局違法にはなるんじゃないだろうか。

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