私は、仕事柄、平日の昼に街を歩くことがある。
スーパーや郵便局や図書館等いたるところで、理解力が低下している老人が若いスタッフに何度も同じ質問を繰り返して、時間を浪費させる光景を何度も見てきた。
複雑な気分になる。
老人の認知能力が下がるのは、一種の生理現象であり、やむを得ないことかもしれない。
昔は、老人が少なかったから、それでも社会は対応できてきたのだろう。
ところがいまや平日の昼、街を徘徊しているのは老人ばかりだ。
老人と言っても、健康状態は千差万別だから、若者とさして変わらない人たちもいる一方で、話し方がくどくて周囲を辟易させる人たちも少なくない。
小売業の店員は、老人対応で相当余計なエネルギーを消費しているのではないか。
老人も悪気があってやっているわけではないだろうが、正直困ったものだな、と思う。
自分は、ああいう形で人に迷惑を掛けたくない、とつくづく思う。