2016-01-09

上手なものが怖い

絵でもいい、文章でも、音楽でも。

  

何かを作る人は、上手なものが怖くなったりしないだろうか?

私は怖い。誰よりもいいものを作って、一番になりたい。

  

でも、他人の新作は絶えず生まれ続け、時々、若くてすごい作品が現れる。

最初他人作品に憧れ、感銘を受け、それにたどり着きたいと思った。

  

心の中では思っていたはずなんだ。。。

この世界に素晴らしい作品がたくさん誕生すれば良いって。

  

しか自分創作を試み、他人評価され、誰かより劣っていると・・・

「お前には才能がない」と面と向かって言われるようになり、

だんだん焦ってくる。

誰よりもいいものを作って、一番になりたい。

そう願えば願うほど、意識せず、自分作風限界値みたいなものが見え始め、

夢の輪郭・・・わかりやすく言うと終わりのようなものが見え始める。

  

  

話は変わるが、昔「グランディア」というテレビゲームがあった。

簡単なあらすじはこうだ。

主人公が暮らす村から遥か遠くに大きな大きな壁が見えていた。

人はそれを世界の果てだと呼び、この世界はあの壁までしか存在しないと信じていた。

昔は冒険者という職業がいて、世界開拓していたが、

冒険者の時代はすっかり終わってしまっていた。誰もがこの世界はあの壁までしか存在しないと信じ込んでいたから。

世界の果て(あの壁)の向こうにはさらなる世界が広がっているのは信じる主人公だけ。

主人公はそれを確かめるべく旅に出る・・・

  

  

どうだろう。

私にとって他人の上手な作品は、世界の果ての向こう側が見つかったというニュースに思える。

目に見えるあそこに辿り着けばゴールだという分かりやす指標が崩れる。

世界がどこまでも広がって、私は途端に怖くなる。

  

もはや作品を愛することはできない。創作行為すら。

ただただ私はいつのまにか私だけを愛するようになってしまった。

上手なものが怖い。

  

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