2015-05-08

俺がでろりん氏に同意できなかった理由

http://webron.jp/25943

 

それは「一人前」についての考え方が異なるからだ。

でろりん氏が子育てを通じて人間的に成長したのは確かだろう。

ただ、就職にせよ結婚子育てにせよ、それらは社会通念の範疇

個人の幸福の追求としてやっていることであって、利他性が無い。

でろりん氏は自分のためにしか生きていない。

そういう人のことを「一人前」だと考えるのは、俺には抵抗がある。

 

俺は魚や虫などの自然の生き物が好きで、暇があれば池や川に行っている。

ただ生き物を捕って楽しむだけじゃない。

アメリカザリガニウシガエルのオタマジャクシを捕まえて殺しているし、

いずれ干上がる水溜りに産み付けられたカエルの卵を掬って近くの池や水路に移すために

いくつかの場所巡回したりもする。そしてフィールドゴミ拾いもしている。

ゴミ拾いに関しては俺はまだ未熟者で、キャンプ場のように近くにゴミ箱がある場所しか

やれていないが、そういう場所に行くときは必ず軍手ビニール袋を持っていく。

そして群れたDQNが置き去りにしていった弁当空箱を、苛立ちながらも拾い集めている。

これらの仕事は、ほとんど誰にも見られていないし、お金も発生しない。

俺が個人で池や川の手入れをする理由は、生き物たちを絶滅から守りたいからだ。

人知れず暮らしている圧倒的に美しくて不思議な生き物たちに出会える感動を、

顔も知らない他人のために、100年後や200年後に生まれてくる人達のために残さなければならないのだ。

 

働いても、結婚しても、俺は大人になれなかった。

相手にびびって妥協して、間違っていることに対して間違っていると言えない場面を、

自分正義を貫けない場面を日常的に経験している。社会の中での俺は、主体性が無いガキのままだ。

そんな俺でも、池や川にいるときはもしかしたら大人なのかもしれない。

自分判断で、顔も知らない赤の他人自分より後からまれてくる人達のために何かをやっている。

俺が「大人」とか「一人前」とかについて意識するのはそういう時だ。

 

 

でろりん氏は元チンピラらしい。

チンピラ同士で傷つけあうならまだしも、無抵抗な相手を暴力で踏みにじった経験

たくさん持っている人かもしれない。もしそうなら、その過去にきちんと向き合ってほしい。

かつて麻薬中毒の荒くれ者だった人が、自分のような人間を生まないために麻薬中毒者の

更生に携わっているように、自分人生経験を踏まえて赤の他人のために行動を起こすことで、

でろりん氏は「一人前」に近づけるのではないだろうか。

  • 趣旨ずれるかもだけど、 「オレも若いころはやんちゃでよ~」とかワル自慢とかしてるジジイが 「でも子供できたら変わったな~」とかデレデレ写真見せてるのもなんかな。 凶悪犯罪...

    • ていうか日本人の本性はチンピラなんだと思う。 でもって「みんなと同じふつう」を最上とする倫理体系を持っている。 つまり若い頃チンピラでヤンチャしてから「みんなと同じふつう...

      • なるほどね つまり、今の日本人の平均的なライフスタイルとしては ヤンチャな半グレチンピラとして10代~20代を満喫 ↓ 結婚・子育てで若い頃の遊びを精算 という経済的階級とは別の...

    • 「真面目に生きているよりDQNが更生するほうが好まれる」説というのと 「通過儀礼としての結婚・子育て」の合わせ技だからね。

    • 非道の限りを尽くしたヤクザの組長が引退して寺で得度を受けたとかいう 自伝本を出してたな。得度したから何なんなんだという話だが。

  • つまり、「働き」「子供をつくる」ことで、社会の一員として一人前であると認められるわけで でろりんの言うことは、客観的に見れば当たり前すぎるくらいに当たり前のこと。 子供を...

    • いつの時代のおじいちゃんかな?子供を産めない障害のある人に失礼だし、クソガキみたいなメンタリティの親でも子供を産めば一人前なんてありえんし、社会的な価値観として古いま...

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