この間、女同士の飲み会にて、「好きになる人はなんだかんだ父親のタイプに似ている」という話になった。
「わかる~!」と言って、一人ひとりの自分語りが始まった。
寡黙な父親をもつ友人は、いくら明るくおしゃべりな男性に言い寄られても、寡黙な男性に目が行ってしまうという。
オシャレな父親をもつ友人は、いくら誠実で優しい人であっても、ファッションに気を使えない人は絶対に無理だそうだ。
父親が理系の技術者だという友人は、やはり理系の男性でないとドキドキしないらしい。
その話を聞いて、私は動揺した。
私は父親が大嫌いだからだ。
酔って事件を起こした事も数知れない。何度も警察のお世話になっている。
物心ついた頃から、家に居るときはいつも酔っ払いだから、私は父親についてよく分からない。
酔って一方的に怒鳴られたり、愚痴を言われてばかりで、まともに話したことがない。
その上、見た目だって気を遣わない。チビでブサイクな上にデブだし、
いつも不潔で、赤ら顔をしており、おしゃれをするどころか浮浪者のような見た目をしている。
近所を歩いているとき、職務質問されたり、ホームレスに間違われたりすることもあって、とても恥ずかしかった。
小さい頃、「なんで結婚したの?」と母親に聞くと、「なんでかなぁ~?なりゆきかなぁ~?」と言われ、絶望した。
それから、「みんなは悪く言うけど、本当はいい人なのよ。」と言って、
子供かペットの世話をするように、甲斐甲斐しく父親の面倒を見る母を可哀想に思い、
絶対に父親のような人とは結婚するもんか、と考えていた。
しかし、私の好きになる人はいつも友人から「なんであんな人がいいの?」と言われるような人ばかりである。
男たちは、ブサイクで自己中でDVの俺様だったり、チビでデブで見栄っ張りな上にギャンブル依存だったりする。
見かねた友人から、まともな人を紹介される事もある。しかし、そんな人と付き合っても、長続きしない。
物足りない、そんな人愛せないと思ってしまう。
そして、大嫌いなはずの性質を持つ男達となぜか付き合ってしまう。
「みんなは悪く言うけど、本当はいい人なのよ。」
小さい頃大嫌いだったあの言葉を、自分が言ってしまいそうになる事実を受け入れられないでいる。
他の子のように、「私もお父さんみたいな人、好きかも!」とは、どうしても言い難かった。
友達から紹介された人と付き合うか、別に異性と付き合う必要はないか、
そういえば、世界が仰天とかアンビリーバボーとかで、海外の話が出てくると、良く「友達から紹介されて付き合うことになった」ってパターンが多いな。
日本でも一緒だろ… パターンとしてわければ 学生時代の同級生 会社の同僚(仕事先での知り合い含む) 友だちの紹介(合コンやなんらかの友達同士の集まり、結婚式なども含むこと...
私も、全くもって父親が好みのタイプではないのだが、 ふとした拍子に母親が父親に向かって 「増田(私)はお父さんみたいな人が好みなんだよねー」と言っていて、 (冗談とはいえ...
母としては「ほのぼの家族」みたいな会話がしたかったのかもしれないが まさにそれだけだろ、母親としては。 そんな母親に対してすら殺意を覚えるなんて、お前は一体どういう人間...
いや、そりゃその友人たちは、父親がなんだかんだで好きだからだろ。あまり気にする必要ないぜ。というか、全然違う人間同士でも、探そうと思えば似ている部分って山ほどあるので...