2012-02-19

パンとサーカス愚民政策、衆愚政治…知らなかったよw

http://www.higuchi.com/item/663

 

その「デマであろうと、いい話だからシェアする。おまえらも感動しろ」派のみなさんにぜひお勧めしたいのが、今月号の文藝春秋に載っている「日本自殺」という論文です。

この論文1975年文藝春秋に掲載されたものの再掲。最初に掲載された当時も相当話題になって、土光敏夫さんが抜き刷りを作って財界人に配って読ませたりしたらしいのですが、当時は福岡の幼い中学生だったので知らない。

ところが、これが最近文藝春秋の宿敵である朝日新聞主筆コラムでも取り上げられたりして、あちこちで注目されているので、異例の再掲になったらしいです。

日本自殺」というタイトルから、「国内自殺率が増えてるとか、そんな話かな」と思ったら大間違い。

豊かな時代を過ごしているうちに、国民の思考力や判断力が衰弱して衆愚化し(「パンとサーカス」ね)、最後には文明が滅びてしまった過去の多くの例から日本という文明も自ら滅びる道を進んでいるということを警告した論文なんですが、この中で「予言」されている内容が、まさに今の日本の状況そのものに見えるのがポイント。読んでいて、かなりぞくぞくします。

この論文の中で、人々が衆愚になっていく大きな原因の一つとして指摘されているのが「情報洪水」あるいは「情報汚染」。

マス・メディアを通じて膨大な情報が垂れ流されることで、直接経験によらない間接経験情報の比率が増え、情報に対する判断や批判が行われなくなり、浅薄好奇心あおりやすい一時性の情報ばかりを簡単に消費するようになり、やがて情報を無批判に受け容れるようになる、というプロセス

論文が書かれた当初はテレビによる情報垂れ流しを危惧していたのだろうけど、今だとネットがまさにこれ。

情報シェアする”とか断片的に何か”共感”ってのは、ある種、汚染されてきてる証拠なんだろう。

気軽に何かをしている、能動的に考えているような気分になるが、実は何も考えていないという現実

キーボードに打ち込む数が減り、クリックするだけでパブリッシュ(リツイートコピペ)できてしまうという現実、実はすごい罠に陥っているのかもしれない。

これは、アメリカインターネット)の陰謀か?(笑)

たまには、パソコンの電源を切って手紙でも書こうかな・・・

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