2011-10-22

東北の悲しさ。

NHK東北支援キャンペーンをやっている。

番組の合間に秋の東北映像が流れるんだけど、これがよくできていて、東北に行きたくなる。

正直、放射能さえ無ければ復興はもっと早かっただろうな。

放射能が怖いから、行こうとは思わない。

放射能の脅威については百家争鳴だから、はっきり言って何を信用していいのか分からない。

からないのであれば、一切触れない方が安全だ。

政府安全宣言なんてテキトーなものだ。

「ほんとはやべーかもしんないけど時間も経ったし生産者議員から圧力があるしでテキトーに出している」ものなのだ。テキトー極まる。

薬害エイズでもB型肝炎でも何でも後からでも十分にひっくり返る。

そしてそれは仕方ないことなのだ。

政府に万能を求めてることが間違っている。政府はただの組織だ。神でもなんでもない。

(オマケに「政府を小さくすべし、自己責任である」と6年前に選挙で意思決定したのは何処の誰だったかね)

チームを潰すには、同士討ちが一番効率が良い(諫早農水省地元を分断させて事業を進めた)。

放射能があるから震災復興一丸となることができない。

被災地を信用できない。

悲しいことだと思う。けど、どうしようもない。

東北キャンペーンを見ていて、JTのCMを思い出した。

タバコ害悪が叫ばれ、前からずっと叩かれてる会社

CMがいつも痛々しい。社会貢献タバコ以外の事業部門の紹介、いかタバコの害を減らすかの取り組みばかり。

ああこの会社至上命題はそもそも存在意義の模索なんだな、そしてそういった命題を抱えた組織というのは、外から見るとひどく痛々しいのだな、と思った。

まあJTは言ってみれば麻薬製造会社で「死の商人」なわけだからタバコが叩かれそういった窮地に陥っているのは仕方ないだろうし、いずれタバコをやめて違う会社になるだろうと思う。

ただ、東北は違う。

彼らは望んで放射能を浴びたわけではないし、正直あまりにも気の毒だと思う。

現在放射能被害の責任は、ほぼ100%ずさんな原発管理をしていた東電にある。

からこそ余計に、東北キャンペーンを見ると悲しくなるのだ。

ああ、この人達は望まないのに、ゆるやかな死の商人になってしまったのだ。

そして彼らは薄ぼんやりとそれに気付いている。

除染は終わらない。放射能は消えない。けれど、あえてキャンペーンを打つということの意味

それは、「放射能に汚染されたかもしれない地域をPRするということは、観光客放射能に汚染されるかもしれないということを分かっている」ということ。

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