はてなキーワード: ことばおじさんとは
まあどっちにせよ僕の勝ちだろうから君の潔い退歩に感心するけど、「的を得る」に突っかかっちゃたのは残念極まりないね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/的を得る
http://d.hatena.ne.jp/keyword/Ū%A4%F2%C6%C0
ちなみに、文化庁による平成15年度「国語に関する世論調査」によれば、54.3%もの人が「的を得る」という間違った表現を用いるという結果が出ている。これは正しい表現である「的を射る」の38.8%より高い。
日本語の誤用というのは基本的に慣習によって決まる。今や「的を得る」というのは過半数に支持された言葉遣いなんだよ。
ましてそうでなかったとしても、「誤用ではない」という説もきちんと存在する(そういうのに関心があれば普通ここまで辿るものだが)のだから、
(たしかこれってNHKの保守的なことばおじさんすら言及するほどの有名なものだったと思うんだがなあ。僕はいったいどんな人と相手にしているんだろう。まさか馬鹿って罵っておいて自分が馬鹿でした、なんて炎上増田を展開するとも思えないし。まあいいか。何が「馬鹿」かも説明できず、何が「ちげーよw」なのかも説明できないんだろうから。きっと脊髄反射で書いちゃって今頃枕バタバタしてるんだろうからな。ここはこちらが寛容になって認めるようにしなきゃ。)
「侃侃諤諤(かんかんがくがく)」と「喧喧囂囂(けんけんごうごう)」
まず、”「侃侃囂囂(かんかんごうごう)」や「喧喧諤諤(けんけんがくがく)」といったように混交してしまう”人。
けだし、この手の人が最も多いのではなかろうか。以下引用。
かんかん-がくがく 0 【▼侃▼侃▼諤▼諤】
(ト/タル)[文]形動タリ
はばかることなく正論を堂々と主張するさま。また、大いに議論するさま。侃諤。
「―と議論をたたかわす」
けんけん-ごうごう ―がうがう 0 【▼喧▼喧▼囂▼囂】
(ト/タル)[文]形動タリ
多くの人が銘々勝手に発言してやかましいさま。
「不注意な発言が―たる論議をよびおこす」
〔「喧喧諤諤(がくがく)」は「喧喧囂囂」と「侃侃(かんかん)諤諤」とが混交し誤用されたもの〕
この類に属する人たちはおそらく、侃侃諤諤また喧喧囂囂という言葉自体を知らず誤用の方が正しいと勘違いしているのか、あるいは聞いた事がある程度で生半可に理解しているがために混交しているのか、はたまたわざと間違えているのか等、他にも色々な原因が考えられる。
次に、”混交はしないが使う意味が間違えている”人。
このグループに属する人は頻繁に見かけはしないが、比較的多いと思われる。ちなみに今回の会議で誤用したお偉いさんはこのグループだった。
この人たちの原因も幾つか考えられるが、基本的には意味が分かっていないから間違えるのだろう。自分の経験上、侃侃諤諤を(喧喧囂囂の場合でもそうなのだが)「やかましく騒ぎ立てる様、かしましい」「相手との仲が険悪な様」などと解釈している人が多い。そして会議や会話の場でそれらをその意味で用いた後、「俺、こんな言葉も知ってるんだぜ。フフン」と高飛車に出る人も幾人か見受けられた。なんだかなあ。
ここまで書いておいてなんだが、言葉は変遷するものだと思っている。だから前に示した「侃侃囂囂」や「喧喧諤諤」、他にも「諤諤囂囂」「侃喧諤囂」なんて言葉も”正しい”言葉になるかもしれない。というか実際、本当かどうかはさておき、「喧喧諤諤」が辞書に掲載されており、強ち間違いではないという話をどこかで聞いた覚えがある。今日本語で一般的に誤用とされているものは実は誤用ではなく、頻繁に使われている言葉がこそが誤用である、なんていう事もしばしばある。誤用かそうでないかの線引きをするのは、ことばおじさんでも難しい所作だろう。いや、ことばおじさんは容易か・・・? あー、厄介厄介。
ちなみに侃侃諤諤と喧喧囂囂の個人的な覚え方として、前者は「か」から始まるんだから「か」が続くと覚え、後者はカ行において「け」の次は「こ」だから「こ」が続くと覚えていた。実に面倒な覚え方だったが、今は自然に言葉も用法も口からスラスラ出せる(つもり)ので、いちいち確認はしていない。
あぉあ、眠いから何書いてるかワカラン。はよ寝よ。