はてなキーワード: 覇剣の皇姫アルティーナとは
覇剣の皇姫アルティーナの四巻から十巻を読んだ。巻が進むに連れてしり上がりに面白くなってくれた印象。だけど、典型的なラノベっぽい作風がもったいないなって思った。
なんていうか、全編通してやりたいことは分かるし、物語のプロットとしては面白いと感じられるんだけど、肉厚がないというか悪い意味でラノベっぽいのが残念だった。
文章にしても台詞にしても、もっと重厚に切実に書ける力量はあるはずなのに、あえてそれを隠している。わざとラノベらしく軽くしているのが感じられて物足りなさを覚えた。
典型的なハーレム要素も、提示される問題をいとも簡単に解いてちやほやされる主人公にも正直辟易してしまう。
敵方が強くなり、主人公のチートっぷりにそれなりの説得感が出てきてくれたように感じられた六巻くらいからは、随分と読みやすくなったけれど。
ファミ通文庫の特色なのかしらんと思ってしまう。やっぱりもうちょっと重厚な物語がいいよ。