2024-10-18

マジョリティとしてのトランスジェンダー

ジェンダーとは社会的文化的な性規範のことであり、時代地域ごとにそれぞれ存在しうるもの

そのはずなのだが、トランスジェンダーを名乗る人々が存在の前提に掲げるジェンダーは、なぜだか彼らの中では共通かつ一義的概念である 現代トランスジェンダーが言う「ジェンダー」とは、西欧の・もしくは既に西欧化されたジェンダーにほかならないのだ

これは異文化の透明化であり、本来時代地域存在したジェンダーの淘汰と抑圧でもある そのうえで、トランスジェンダーの多くは、このことに対して特段の説明を避けており、無自覚ですらある

説明すれば彼らは連帯のための一つのよすがを手放し、彼らの存在根拠である性自認」の概念までも揺るがすことになるので、触れたくない気持ちは十分に理解するが)

トランスジェンダー性的マイノリティだが、その一方で西欧文化というマジョリティのもとに存在していることに自覚的必要があるだろう

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