はあ…朝起きて顔を洗い栄養満点の魚とホカホカ白米とお腹にやさしい汁物を食べて幸福感に包まれながら一服して清潔な衣服に着替えて駅へ向かいSUICAに一万円をチャージして銀座線の果てで降りて駅前を行き交う人々をぼけっと眺めてお腹が空いたらびっくりドンキーに入り月見てりたまマヨバーグディッシュを食べて一服してまた駅前を行き交う人々をぼけっと眺めてやがて空がオレンジ色に染まりかけてさあ帰ろうとしたその時「ねえ…」と耳元で囁かれたのでビクッ!となって横を振り向くとツリ目の金髪お姉さんが妖艶な笑みを浮かべていて僕の心拍数はネズミ並に上昇し一瞬時が止まったかのような静寂に包まれながら懸命に声を絞り出して「ひゃ、ひゃい」と返事をするとお姉さんがうふふと笑っていきなり僕の手をぐいっと取って走り出して「どこにいくんですか!?」と聞くと「お姉さんといいことするのよ」とお姉さんは楽しそうに言って指をパチンと鳴らすと辺りはたちまち深い闇に包まれ僕とお姉さんの二人だけの世界が今ここから始まるんだ…!という奇妙な確信と淡いドキドキを胸に抱くそんな夢のような夢のためにもまずは健康体を維持したい人生だった。