日本医師会によると一日に必要なエネルギー量は、18-29歳のふつうの身体活動レベルの女性では1942.5キロカロリー。
https://www.med.or.jp/forest/health/eat/01.html
一方、実際の摂取カロリーは、2019年の国民健康・栄養調査によると、20歳-29歳の女性の平均は1900キロカロリー。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003234480
だから概ね必要エネルギーに近いだけのカロリー摂取をしており、とりたてて『スリムであるべき、という風潮が強すぎて、女性が内面化し、少食になって』しまっているようなことはない。これは日本の規範が女性に強いていることなのだ、と妄想している事態がそもそも存在してないのである。男性より食べる量が少ないのは単に必要エネルギー量が少ないからだ(同年代のふつうの活動量の男性の必要エネルギーは2677.5キロカロリーもある。4割近く多く食べてやっと釣り合うのだ)。もちろん中にはスリムであるべきという観念に囚われ食事を減らしている女性もいるだろうが、それは個々人の別であって、社会的な傾向ではない。