2024-08-31

結局、ポケモンマスターとは何なのか、ホウオウ人間因果とは何なのか、劇中で語られる虹の勇者とは何なのか、その核心に迫ることはなかった。

要約すると、サトシホウオウとバトルするという、ほんとうにそれだけの内容である

しかしながら、それでいいのかもしれない。

劇中で具体的に描かれなかったように、もはやそのバトルの結果すらどうでもいいのである

なぜならば、そこに至るまでの道筋こそが旅の醍醐味であり、

仲間との出会い、別れ、苦難との直面、克服、この日々の連続こそがポケモンであり、

ホウオウ並びにポケモンマスターとは、終着点でありながら通過点にすぎないのだ。

精神世界彷徨うシーンでポケモンの居ないif世界が描かれていたが、その世界においてもサトシは旅に憧れていた。

旅こそが、ポケモン本質なのかもしれない。

から、何も解決せず、何も前進をみない、旅日記しかない今作も、まさにポケモンであり、これでいいのである

強いて言えば、盛り込みたいエピソード、描きたい心象風景歴代因縁を感じさせるキャスティングなどに時間を割きすぎて、

新しい幻のポケモンがぽっと出の印象を拭えず、その生態や性格がよく掴めないまま終わってしまう感がありもったいない気がした。

しかし、これは今作のテーマ上致し方ないのかもしれない。

それにしてもピカチュウが喋るとは思わなかった。

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