倫理学というものを少し学んだけれど、これって結局どんな理屈の組み立て方をしているかというより、何を前提にして理屈を捏ねてるかの方が重要なんじゃないですか?
例えば人権思想のような前提となるフレームが共有された範囲内では通用するけれど、倫理の問題って往々にしてそのフレーム同士が対立した時に生じるんじゃないですか?
何を前提に置くかっていうのは論理に先んじた問題であって、それって結局全ての問題が政治の上にあるという事なんじゃないですか?
みたいな気持ちが終始拭えなかった。
それについて聞いても、道徳的直観とかいう「それって単なる共感とどう区別するんですか?」っていう概念でお茶を濁されて、モヤつきが収まる事はなかった。
いやモヤつきが収まるような答えがあるのならとっくに学問として完結してるんだろうけど、にしても、にしたってもうちょっとスマートな感じのレトリックがあるんじゃないかと期待してた。