いつものように幕が開き 恋の歌うたう私に 届いた報せは 黒いふちどりがありました
あれは三年前 止めるあなた駅に残し 動き始めた汽車に ひとり飛び乗った
ひなびた町の昼下がり 教会の前にたたずみ 喪服の私は 祈る言葉さえ失くしてた
つたがからまる白い壁 細いかげ長く落として ひとりの私は こぼす涙さえ忘れてた
暗い待合室 話すひともない私の 耳に私の歌が 通りすぎてゆく
1.陰翳がすごい→黒い縁取り、(喪服)、白い壁、細長い影、暗い待合室、降り注ぐライト、
2.皮肉がすごい→死が中心にあるのに「恋の歌」を歌ったり、それが呑気にスピーカーから流れてきたり、あまつさえ彼女は「喝采」を浴びる
3.自閉がすごい→恋の歌うたう私、喪服の私、ひとりの私、話すひともない私、(それでも私は)と、故人以外は自分にフォーカスしている
4.セカイっぽさ→あなたと私だけ言及して、教会にいるだろう人間/待合室の人間/観客に対して言及しない。その内で死から最も縁遠い観客から「喝采」されてる皮肉
聴覚情報に着目すると、「祈る言葉さえ失くして」「話すひともない」ので「恋の歌うたって」しかいない
歌っている幕開けの場面から始まり「止まった故郷/動いた汽車で来た都会のステージ」を行き来して、精神の防衛機構が働いて喋ったり泣いたりしなくなり、結局は受容を経てアクティブに歌ってて草。元気になってよかったね
汽車wwwwwwwwwwwおまいくつだよっていうwwwwwwww
四国民バカにしてる?
待合室で曲が流れてくるくらいならそこそこ有名な歌手だろうに話しかけてくる人の一人もいない でも一応訃報は届くっていう遺族との関係性が気になるよね(´・ω・`)
待合室のスピーカーから流れてくるんじゃなくて、誰かが彼/彼女の歌を歌いながら通路を「通り過ぎていく」んだと俺は思ってたけど。まあラジカセとかでもいいけど、人間が歌ってる...