2024-08-12

日本人ポートフォリオ外国債はいらない

日本人ポートフォリオ外国債はいらない。

なぜなら為替リスクを考えると割に合わないかである

じゃあ為替ヘッジをしたらいいじゃないか、と思うかもしれないが、カバー付き金利平価説に従えば、為替ヘッジをすれば外国債券の高金利享受できなくなる。

外国債券が為替リスクを負っているなら、外国株式為替リスクを負っているという主張も存在するだろうし、それ自体はその通りである

しかし、外国債券は、満期保有を前提とした場合為替リスクをそのまま被ることになる。

一方、外国株式は、為替リスクと、外国株式ボラティティとの間の負の相関が存在すればするほど、リスクが逓減される。

ここで、為替リスクを、リスクフリーレートの内外の、金利差に対するリスクと考える。

そして株式のリターンを分解すると、リスクフリーレート+リスクプレミアムである

債券のリターンを分解すると、リスクフリーレート+信用スプレッドである

仮に、国内株式と、外国株式リスクプレミアムにほとんど差がないと仮定すると、国内株式外国株式のリターンの差はリスクフリーレートの金利差が原因であるといえる。

一方債券も、信用スプレッドほとんど差がないと仮定すると、国内債券外国債券のリターンの差はリスクフリーレートの金利差となる。

この推論が正しければ、国内株式外国株式のリターンの差と、国内債券外国債券のリターンの差は同じである

同じリターンを増やすのに、多くリスクを負うのが外国債券、逓減された少ないリスクで済むのが外国株式である

こう考えると、外国債券は、明らかに割に合わない。

国内外国金利差を享受したいなら、外国株式を買うべきであり、外国債券ではない。

このことについて、山崎元も、素晴らしい論証を行なっている。

https://media.rakuten-sec.net/articles/-/14921

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